クマゲラの受難とエゾアカゲラの給餌。

早朝、1羽既に巣立ったらしい。残念。
用を済ませて湖畔に着いたのが10時だから致し方ない。
イソシギがオブジェのような枯れ木でポーズを取る。


もう1羽のヒナ♂が巣穴から顔を出して親鳥を呼んでいる。

いくら呼んでも、親鳥は遙か彼方で「キョーーン」とひと声鳴くだけ。
朝方2回ほど餌を運んだらしいが、それから数時間飛んでこないらしい。


それから、30分くらいたったろうか、対岸でキョキョキョキョキョと
クマゲラが激しく鳴く声。続いてガァガァとカラス。
ええええええっ!先に巣立ったヒナが樹の根元に。カラスがそばで狙ってる。

うわっ、やめろ~っ!ヒナの首根っこを鷲掴みにし押さえ込んだ。

対岸のバーダーたちが走ってそばまで行って追っ払おうとしている。
親鳥もやってきてカラスを攻撃する。
しかし、カラスがヒナを掴んだまま飛び立った。もうダメだ…。

安否が気になって対岸へ行ってみた。ちょうど、息せき切ってひとりの
カメラマンが帰ってきた。 「カラスがヒナを落としたので、拾って蕗の葉に
包んで管理事務所に持って行ったが…頭から血を流して虫の息…恐らくダメだろう」

無念…。

カラスは遠くまで飛んで逃げることの出来ないヒナが巣立つのを虎視眈々と
狙っていたのだ。これほど、カラスが憎いと思ったこともないが、
これも自然界の掟。カラスがクマゲラのことを絶滅危惧種で天然記念物だとは
知るよしも無い。キョーン、キョーンと親鳥の悲鳴が湖畔に響き渡った。

弟ヒナも兄の不幸を察したのか…俯いた後、巣穴から顔を出さなくなった。
なんとか無事に育てよ。
ポツポツと冷たいものも降ってきたので、傷心のまま湖畔を後にした。


旭川に戻り、先日も紹介したエゾアカゲラのヒナは無事かどうか
気になって行ってみた。
ピィピィピィとこちらも親鳥に餌をねだっている。
至って元気。

このヒナは赤いベレー帽がお似合いの♂だ。こちらも最後の1羽らしい。
ほどなく親が還ってきた。




受難のクマゲラの分も元気に育って欲しい。
早ければ明日中にも巣立ちそうな勢いだ。

それにしても、巣立ってまもない命が、あんな簡単に
奪われてしまうとは…不条理。 逆に言えばクマゲラという鳥は
本当に不器用だから、絶滅危惧種になってしまったのかも
知れない。カラスはカラスで生きていくために必死なのだ。

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Date: 2010.07.03 Category: クマゲラ  Comments (2) Trackbacks (0)

この記事へのコメント:

ジントニック

Date2010.07.04 (日) 13:36:00

うーむ、自然とは厳しいものですね。
でも、「これほど、カラスが憎いと思ったこともない」に
同感ですよ、まったく。クマゲラなんて、カラスにとっては
無害なのに。
 その日は、サロベツ行ってたんですが、シマアオジも
少ないみたいです。

クマゲラやシマアオジを住みづらくしたのも、
カラスを増やしてしまったのも人間のせいだな・・・・。

consadole5310

Date2010.07.04 (日) 17:11:00

>ジントニック師
無害なのにどうして…。カラスは明らかに食べることが目的で狙ったように思います。雪解けが遅い地域ですからカラスもまだ子育ての最中でしょう。クマゲラは栄養豊富なんでしょうか? カラスに姿形が似ているから敵視して付け狙うのか?あのクマゲラはなぜ湖畔のあのような開けた場所に営巣するのか?森の奥深くの方が安全に子育てできるのでは?対岸で子供を呼び 数百メートルの湖面を飛ぶ試練を与えているのか?ではなぜまだろくに飛べもしないような羽根の力で巣立つのか?クマゲラ親自体がヒナが淘汰されることを望んでいるのか?
色々考えてしまいます。

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