日本最小のカモ。

国内で観察できるカモ類は30種以上いるが、
その中で一番小さいのがこの【コガモ】である。
マガモの半分ほどの大きさで、大げさに言えば
男性の手のひらに乗るほどのコンパクトさである。

【翼鏡】と呼ばれる、メタリックグリーンの羽が実にキレイだ。


♀は全体が地味なカラリングだけに、翼鏡が一層美しい。


それに比べるとヒドリガモはメタボ気味で、カラリングもなんだか野暮ったい。
嘴の周りに泥を付けて、田舎の大将の風体である。彼は草の根ではなく、泥の表面に
ある細菌のかたまり、バイオフィルム(注)を食べているのではないか?


オナガガモはお昼寝中。マガモは夜行性らしいが、彼もそうなのだろうか?
瞼ならぬ瞬膜が下から上に閉まるようになっている。


「おい!オレはどうせカモじゃないけど、少しは解説してくれよ」と仁王立ちのツグミくん
であった。


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注)桑江 朝比呂(独立行政法人 港湾空港技術研究所・海洋・水工部)によると
ヒメハマシギの主食はバイオフィルムなのだそうだ。

以下、引用
【干潟で餌を食べるシギ類が,泥の表面に発達するバイオフィルム(微生
物膜)を主食としていることが明らかになった.これまで,シギ・チドリ類の
主食はゴカイやカニなどの大型生物であると考えられていた.しかし,小型
シギ類は高速でつつき行動を行うため,実際には餌を確認できないことが
多かった.この謎を解明するため,干潟泥表面の“ヌルヌル”に着目した.
このヌルヌルは,微細藻類,バクテリア,およびそ れらが細胞外に出す
粘液でできた0.01~2 mmほどの薄い膜であり,バイオフィルムと呼ばれる.
カナダのバンクーバー近郊の泥干潟に大群で飛来するヒメハマシギについて,
望遠ビデオカメラによる採餌行動解析・胃内容物分析・熱量収支・安定同位
体比解析の4つの手法を用いて食性を調査した.繊毛で覆われたモップの
ような特殊な舌を用いて,ヒメハマシギは泥中からバイオフィルムを巧みに
よりわけて食べていた.】

と、言うことである。


Date: 2010.03.17 Category: コガモ  Comments (3) Trackbacks (0)

小さな死、永遠の命の環。

公園を歩いていると、大きなクマンバチのような死骸が傍らにあった。
たぶん、オオマルハナバチかと思うが…。
彼らがどのような一生を過ごすのか、私には分からないが
生きとし生けるもの、最後はやはり孤独だということ。
特に、野性の世界では死期を悟ると、彼らは群れから独り
離れ静かに天に召されることが多いという。増してやハチに
仲間の死に対する憐憫の情があるとは思えないし…。

人生とは「小さな死の連続だ」という言葉がある。
例えば、交通事故で四肢を失うこともそうだし、手術で胃を全摘出してしまうことも
そうだろう。 しかし、ここでいう小さな死といのは精神のある状態を指すのだと思う。
例えば、恋人にふられてしまい傷心することや、小さな頃から目指していた職業に
就くことができず挫折することもそれに当たるだろう。自分のココロの中のある部分の
「小さな死」と引き換えに、子供は大人になり、大人はやがて老いていくのだと思う。
定年を過ぎて、仕事が無くなるとやることもなく、人生の目標を失い急にふける。
人間にとっての生きる意味とは色々あると思うが、私にとっては自己表現を
通しての「自分探し」に、他ならないと思う。 つまり、鳥類を通して自分の存在意義を
考えることに尽きる。

この写真を見て欲しい。左がアオクビアヒルという家禽、右は野生のマガモの♂である。
色や形態は非常に良く似ている。元々、アヒルは野生のマガモを紀元前以前に飼いならして
家禽にしたものといわれている。だから、アヒルとマガモは遺伝子レベルではほぼ
同種だといえる。アヒルは大きくなりすぎて飛んで遠くにはいけないが、マガモは
その翼で何万キロも世界中を旅する。 同じ遺伝子を持っていながら何かしらの環境要因
で、種が分かれその環境に対応した形態が固定される。
写真のアオクビアヒルは当然、マガモたちが自分の仲間だと思って追い掛け回しているが
マガモたちはそうは思っていないようだ。可哀想に。 自分が何者か?ということは中々
自分自身では分かっているようで、分かっていないことが多いと思う。
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こちらは、コガモの♂。マガモの半分くらいしかないさらに小さなカモだ。
風切り羽だろうか?ビロード状の、グリーンが目に鮮やかである。

これは、いつかのノスリ。秋空を独り占めだ。

若い若いと思っていても、誰もがいつかは夕暮れの季節を迎える。
鳥たちや、この北海道の大自然と向き合っていると、いくつになってもココロは
少年のままでいられると思う。 いささか、哲学的でとりとめのない話になってしまった。
こじつけ気味の内容で恐縮である。 さぁ、こんなことしていられない、フィールドが
オレを待っているから…。
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Date: 2009.10.31 Category: コガモ  Comments (0) Trackbacks (0)

カムイコタンでリンゴ狩り。

今日も昨日に引き続き、秋晴れに恵まれたので
アイヌの伝説が残るカムイコタンに、散策とリンゴ狩りに出かけた。


明治初期 鉄道が開通するまでは、札幌から旭川方面への交通手段は船しかなかった。
カムイコタンの激流は、アイヌの時代からその先に遡ろうとする者を阻んだ難所だった。


最深部で水深70mはあるという、湾洞型の渕にコガモやマガモたちが羽を休めていた。
リンゴの収穫期もいよいよ佳境。 あまり市場に出回らない「旭(英名・マッキントッシュ)」を
を狩ってきた。写真は別品種。秋晴れの空にリンゴの赤が冴える。



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Date: 2009.10.25 Category: コガモ  Comments (1) Trackbacks (0)
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シマフクロウをはじめ、道内の猛禽や希少種を中心に気ままに撮って出し!ハクトウワシ、オオワシ、オジロワシ、オオタカ、クマタカ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、シマフクロウ、シロフクロウ、シロハヤブサ、エゾフクロウ、イヌワシ…猛禽に目がありません!

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